4) 交通革命時代(19世紀初頭〜中頃)

 

 交通手段が機械化された時代

 四つの発展局面
  a.タ−ンパイク時代:タ−パイク舗装道路、駅馬車、大型四輪馬車の普及
            蒸気自動車の発明(N. J. Cugnot, R. Trevithick)
  b.運河熱時代   :河川改修と運河建設
  c.汽船時代    :蒸気船( R. Fulton, 1807)
  d.鉄道時代    :蒸気機関車( G. Stephenson, 1830)

@[タ−ンパイク熱時代]

    1. 道路構築舗装技術:1800年代初頭 T. Telfordや J. L. Macadam らによって工夫され、世界的に普及
    2.   英国:道路総延長12万マイルのうち、幹線2万マイルが有料道路として改良
        米国:タ−ンパイク社が1万数千マイルのタ−ンパイクを建設
        欧米先進国:タ−ンパイクを利用した定期駅馬車便のシステムが確
              立=馬車交通時代( Coaching Era )

    3. 鉄道の発達後も自動車によって徐々に置き換えられるまで続く
A[運河熱時代 Canal Mania Era]

    1. 汽船の発明以前に始まる
      1. 英国:石炭・工業原料・製品輸送のために総延長2,000マイルの運河網
           を建設
           リ−ズ・リバプ−ル運河、ブリッジ・ウォ−タ−運河 etc
        米国:総延長4,000マイル弱(19世紀中頃)
           イリ−運河(五大湖〜ハドソン河)1825年
        オランダ・イギリス・ドイツでも事情は同じ

    2. 馬に牽引された運河舟による貨客の定期輸送が始まり、タ−ンパイク道路等の幹線道路と接続し、交通システムを形成した。

B[汽船時代]

    汽船発達の歴史

  1. 1807年 :ロバート・フルトンによる蒸気船クレモント号の完成

  2. 1813年頃:フルトンの許可により汽船の自由建造が可能になった。

  3. 1819年 :サヴァナ号が最初の大西洋横断航海を25日間で達成、ただし、648

  4.      時間のうち548時間は帆走であった。
  5. 1838年 :グレート・ウェスタン号(英1,340トン,236フィート,440馬力)、15日10
         時間で大西洋を完全汽走。

  6. 1840年 :英国キュナード・ライン設立(最初の汽船会社)

  7. 1840年 :英国グレート・ブリテン号(最初の鉄船)就航

  8. 1850〜60年:暗車船が外輪船に代わって登場し始める。

  9. 1880年頃:twin screw shipの登場で、蒸気船の帆が姿を消す。

  10. 1870〜80年頃:鋼鉄船(steel ship)が初めて出現する。

  11.      注 外洋汽船の使用で、米国が英国の後塵を拝したのは、米国がその優秀なクリッパ
           −船にこだわったためであった。

  12. 1911年 :オリンピック号(英4万5,324総トン)処女航海、3スクリュ-、乗客2,500
         人、ホワイトスターライン社所有、大西洋横断客船

  13. 1912年 :タイタニック号(4万6,329総トン=オリンピック号の姉妹船)処女
         航海で氷山に衝突・沈没

  14. 1913年 :インペラトール号(独5万1,969総トン、6万2千馬力、最高23ノッ
         ト)、ハンブルグ・アメリカ・ライン社所有

  15. 1935年 :ノルマンディ号(仏8万3,433総トン)、4日3時間14分で大西洋横断、
         平均時速29.94ノット、乗客定員1972人

  16. 1936年 :クィーンメリー号(英8万1,237GT)、4日27分で大西洋横断、平均時
         速30.14ノット
C[鉄道時代]

    1. 1830〜40年代、英米でほとんど同時に、やや遅れて欧州大陸で建設が始まる。

    2. 1850年代前後から発展段階に入った。

    3.    当初の発達は緩慢であった。
         機関車、貨・客車、ブレーキの可動設備とレール、橋梁、通信施
         設の固定施設の技術が確立された後、急速に発展。