レ・ボー・ドゥ・プロヴァンス (2010年)

 これは、岩山の上に砦と町が載っている、写真ではまったく壮大さが伝わらない、とにかくすごい、中世の城塞都市である。17世紀に、一時新教の拠点となったために破壊された。しかし、砦は廃墟となったものの、町はまだ生きている。上の写真は、谷を挟んで向かいの岩山の上から撮ったもので、谷は断崖となって落ちているために、写真ではその存在がわからない。岩山の上に立てば、空間が全身に感じられる。数十歩向こうで落ちている切り立った谷を想像して縮みあがる。すごい、すごい、私は興奮しっぱなしだった。

 北から南に向かう山道を通ってレ・ボー・ドゥ・プロヴァンスに向かうと、岩山が次々に現れ、不意に視界が開けたところで、城砦都市が姿を現す。

 いまは廃墟となった砦。写真の向こうは、断崖となって落ちている。

 砦の上から町を見下ろす

 町の中の通り。レストランとキャフェ、ホテルとお土産物屋が並んでいるが、人通りは多くない。