パリには有名な墓地が三つある。モンマルトル墓地、モンパルナス墓地、そしてペール・ラシェーズ墓地である。最も著名人が数多く眠るのはペール・ラシェーズで、フランス人も外国から来た人も、地図を片手に目当ての人の墓を探す。私はミシュランのパリガイドを見ながら探したが、地図が小さすぎてなかなか分からず、所期の目的を達する前に(少し欲張ったかも)、歩き疲れ、のども渇き、時間も予定を過ぎて、あきらめた。ともかく広い。以下、ABC順に。

  

アポリネールとバルザックの墓

  

ショパンとコレットの墓。ショパンの墓は、私が見た中では、花が一番多かった。なお、彼の心臓はポーランドにある。

  

クチュール(画家)とドラクロワの墓

    

ラ・フォンテーヌ、モリエール(左の写真)とミュッセの墓。ラ・フォンテーヌは左、モリエールは右。

  

エディット・ピアフとプルーストの墓

  

ロッシーニとサン・シモンの墓。サン・シモンの墓は通りすがりに偶然見つけた。フルネームで確かめたが、まちがいなくサン・シモンだった。ガイドブックに記されていないせいか、誰も足をとめず通り過ぎてゆく。心なしか、他の著名な墓に比べ、苔むし、風化も進んでいた。かくのごとき偉人の墓が、こんなことでいいのだろうか。

  サラ・ベルナールの墓