ベルシー河岸 (2010年)

 パリの東側、セーヌ川の上流方向にあるベルシーは、いまパリで最も新しい地区である。西にデフォンスができて、パリの新陳代謝も一段落かと思いきや、、まだまだ足りないようで、その後すぐにベルシーの再開発がスタートした。ベルシーは、鉄道が発達するまではセーヌの水運貨物の集積地として、また鉄道の時代になるとおもに輸送されてきたワインを貯蔵する倉庫街として使われてきた。しかし、トラック輸送の時代になって、それも不要となり、再開発がスタートしたわけである。

19世紀のベルシー河岸。左はセザンヌの描いた1870年代中頃のベルシー河岸。右はモネが描いた荷役の風景(石炭運び・1875年)

 

現在でも、土木建設用の材料や商品を積み下ろしする河岸が散見される。

 

 河岸を上がると、パリでも最新のベルシーのちょっと変わったショッピングモール。

 こちらは、セーヌ河をはさんでベルシー河岸の向かいに位置する 現代建築空間。「(カギ括弧)型のビルを四隅に配している。この一角にBN(フランス国立図書館)がある。

 ベルシー河岸と国立図書館との間には、このような、デザインの国フランスらしい、独創的な橋が架けられている。