パンテオン (2010年)
カルチェ・ラタンの中心にあって、界隈を象徴する建物である。周囲にはバリ大学や有名リセが散らばり、正面の緩やかな坂を下れば、カルチェ・ラタンのもう一つの象徴であるリュクサンブール公園の正面口につく。新古典主義の最も優れた建築と言われ、設計者のスフロは、この通りの名として残っている。最初は教会として建てられたが、フランス革命後、紆余曲折を経て、最終的に国家の偉人の霊廟として使われ、いまに至っている。ルソー、ヴォルテール、ユゴー、ゾラ、キュリー夫妻など、日本人にもなじみの深い文学者や学者、また政治家や軍人らの遺骸が安置されている。