マドレーヌ寺院とロワイヤル通り。(2005年)s
異教の神が祭られるギリシャ神殿を思わせるこの建物は、実はれっきとしたカトリック教会である。外観同様、内部も教会としては少々異例な作りである。
しかし、少し変わったこの教会で葬儀ができるとしたら、相当な著名人と言っていい。フランス政治の頂点に14年間君臨した故ミッテラン大統領の葬儀はここで行われた。
建物がギリシャ風なのは、コンコルド広場とセーヌ河をはさんで向き合う国民議会が、ギリシャ様式だからで、対称の美にこだわった結果だろう。下の写真が、マドレーヌの正面口から、その国民議会を撮ったものである。(2010年)