ブザンソンの市庁舎前(教会前)広場 La Place devant la mairie (2010年)

 ブザンソンは、古い歴史を持つフランシュ=コンテの中心都市である。ここも最初からフランスだったわけではない。「フランシュ=コンテ」とは、「自由な伯爵領」という意味で、どこの支配下にもない「自由な」地だった。その由来は9世紀(888年)にさかのぼる。しかし、11世紀(1033年)、自由を失って神聖ローマ帝国に帰属し、さらに17世紀(1678年)、オランダをめぐってハプスブルク家と対立していたフランスがここを奪うべく占領、最終的に「ナイメーヘンの和約」でハプスブルク家に支配を認めさせて、以来フランスの一部となった。

 

 左は市庁舎。上の写真の教会の真向かいにある。右は劇場。

 

 ヨーロッパの夏は、9時を過ぎても明るい。上左の写真はその頃の夕食風景である。右は夜更けのブザンソンのメインストリート。