どこまでも続く森の一本道をひたすら走ってゆくと、やがて真正面に城館が見えてくる。この一本道は数キロもあり、道に入ったときには先に何があるのかまったく分からない。大変なぜいたく、大変な財力、しかし、そういうことのできる人間が、かつてフランスには何十人もいて、ここロワールに、それぞれ個性豊かな城館を構えたのである。
一本道の終わりに、ついに姿を見せたシュヴェルニーの城館