ロックマリアケールは、先史時代のヨーロッパ最大のメンヒルがある場所として有名である。下の写真がそのメンヒルであるが、すでに4つに折れている。作られた(立てられた)当時は、当然折れていなかったわけであるから、巨石全体をこの場に据えるには、気の遠くなるような力が必要だったろう。現代の大きな重機をもってしても、1台2台では不可能だったにちがいない。どんな人々が、どのように、何の目的で作ったのか、いろいろ説はあるが、確定した答えはないようである。ただ、周りが墳墓であることから、死に関する何らかの宗教的な目的で立てられたのではないか、との推測が一般的である。ただし、ピラミッドのように権力を象徴するものではなく、集団の墓地であることから、部族・民族単位の死の思想に関係しているらしい。
メンヒルの隣にある墳墓。この上に土を盛れば、日本の古墳と通じる感じである。
ロックマリアケールはモルビアン湾という瀬戸内海に似た無数の島の浮かぶ内海に面している。湾にはたくさんのヨットやボートが浮かんでおり、のどかな景色を見ながらしばらく昼寝を楽しんだ。